おさなごころの君に、

茜色の狂気に、ものがたりを綴じて

2018-02-04から1日間の記事一覧

あんなの傷の舐め合いだ、涙なんてひどく苦い味がするんだから。

〇三五 ねえ、どうして僕らは泣くことができなかったんだろう。 行為としてのそれは知っているのに、 僕も君も涙というやつを流せなかった。 あれを、普通種の劣性として馬鹿にする奴らもいた。 でも僕ら人類種にとって、泣くことは 当たり前の行為だったん…