真夏の夜など君はもう図書室で寝落ちてしまって
〇二一
真夏の夜など君はもう図書室で寝落ちてしまって、
僕は僕で君がいなけりゃ万が一発作でも起こしたら
敵わないから、すぐそばに寄り添い眠った。
図書室なんて、もはやその必要性すら見失われかけていた
けれど、人類種の軌跡、連なってきた過去の貴重な
遺物たちが納められていることには変わりなく、
だからこそ学院はこの場所を保存し続けてきた。
そして、こんな勝手が許されていた僕らもまた、
社会にとって稀有な検体であったといまならわかるのだ。
今週のお題「体調管理」
真夏の夜など君はもう図書室で寝落ちてしまって僕は僕で君がいなけりゃ万が一発作でも起こしたら敵わないから寄りそって眠った。図書室はその必要性を見失われてはいたけれど貴重な遺物を納めていることに変わりはなくそんな場所でこんな勝手が許されたのはやはり僕らが検体であったからなのだと思う。
— ✿すいすい✿ (@kujiranoutauuta) 2018年1月13日