おさなごころの君に、

茜色の狂気を ものがたりに綴じて

そうしてあっというまに、すべてが冷たい水にすとんと浸かった。

f:id:Sakananokimochi:20180115203629p:plain

 

〇二二

君が教授からもらってきたのは、ヒヤシンスの球根らしい。

詳しくないので、僕には言われたままを信じるしかわからない。

あまり乗り気でない僕を、君はわざとほったらかしにして、

酒瓶に汲んでこさせた水をこぽこぽと空瓶にそそいでいった。

球根は思いのほか大きくて、

口の広い様々な空瓶にそれぞれ具合よく納まった。

そうしてあっというまに、

すべてが冷たい水にすとんと浸かった。

 

【kindle ことことこっとん】

 

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ  

 

お題「好きな作家」

星空 The Starry Starry Night

星空 The Starry Starry Night