君の匂いは地に落ちた花殻みたいにわずかも残っていなくって
〇二六
夜、僕はいつも通り自分のベッドにひとり横たわった。
こんなことをするのは、とてつもなく恥ずかしいばかりか、
もういっそ自分自身をひどく貶めてやりたい気持ちで
一杯になるのに、昨晩の君の残り香を僕は、
毛布に、シーツに、枕元に探さずにいられなかった。
けれども君の匂いは地に落ちた花殻みたいに
わずかも残っていなくって、
すんと鼻先で吸い込んでしまうと、
もうあっけなく消えてなくなってしまうのだった。
今週のお題「私のアイドル」
夜、僕はいつも通り自分のベッドにひとり横たわった。そんなこと恥ずかしくて悔しくて自分をなじりたくなるのに君の匂いをともに被った毛布や枕元に探した。けれども君の匂いはほんのわずかしかのこっていなくって、すんと鼻で吸い込むともう消えてなくなってしまうのだった。君がいないとぼくは寒いよ
— ✿すいすい✿ (@kujiranoutauuta) 2018年1月18日