おさなごころの君に、

茜色の狂気を ものがたりに綴じて

まるで意識したことがなかった。君の不在によって引き起こされる、僕自身の不調なんて

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〇三一

まるで意識したことがなかった。

君の不在によって引き起こされる、僕自身の不調なんて。

厳密には、いまの僕に、君のような栄養享受媒体は

必要ない。君が、君自身が抱えていた希少性を生かし、

僕を劣等稀少種から普通種に上位互換させてしまった

から。ねえ、君は上位希少種なんてものに生物学上は

分類されていたけれど、その線引きに、優劣に、

いったい意味なんてあったのだろうか。

君もまた、僕がいなけりゃ

生きでなどいかれないやつだったんじゃないか……

 

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お題「最近知った言葉」

君も僕も、環世界を構成する一部分に過ぎない

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