君とはじめて出会ったとき、僕はひどく卑屈な奴だった
〇三三
君とはじめて出会ったとき、僕はひどく卑屈な奴だった。
その性格はいまも、切り落とされた枝後の節のように
ねじ曲がりひねくれた箇所をあちこちに残しているけれど、
僕は意外と、こんな自分をいまでは気に入ってもいるんだ。
僕が素っ気ない態度でいると、
君もまた似たような態度でやり返してきてさ。
ねえ、あのギムナジウムでのまぶしい日々を
君もまだ覚えているか。思いだすだけで笑えてくる。
バスチアンのいかにも自分本位な子どもっぽさと
子どもでありながら英雄として生きる道を選んだアトレイユ
「人間って悩む生き物なんだ」と、
まだ児童だった頃のわたしに教えてくれた本。
- 作者: ミヒャエル・エンデ,上田真而子,佐藤真理子,Michael Ende
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1982/06/07
- メディア: 単行本
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はじめて出会ったとき僕はひどく卑屈な奴だった。その性格はいまでもこうしてねじ曲がった部分が切り落とされた枝後の節のように残っている。僕は意外とこんな自分をいまは気に入っているんだ。僕が素っ気ないと君も同じ態度でやり返してきた、あのギムナジウムでのまぶしい日々を君もまだ覚えているか
— ✿すいすい✿ (@kujiranoutauuta) 2018年1月26日