君の身体は、徐々に木質化していった。
〇三八
ざまあみろ、と言ってるんだ。
君は君のすべてを僕に差し出して、もう二度と目覚めない。
君の身体は、徐々に木質化していった。
僕が閉じ込められたと思い込んでいたこの温室は、
実のところ君という生命を永遠に培養しつづけるための
装置だったわけだ。
まったく、くだらないことをしてくれた。
それともまさか、君は僕が為すであろう行為まで予測して
こんな勝手をしたのだろうか。
だとしたら、ほんとう莫迦だよな。
おとぎ話のそのつづき、もしかしたら
僕たちはそんなものをなぞっているのかもしれない。
- 作者: シャルル・ペロー,ハリー・クラーク,荒俣宏
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2010/12/03
- メディア: 大型本
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ざまあみろって言ってるんだよ僕は。君は君のすべてを僕に差し出してもう二度と目覚めない。身体はじょじょに木質化していった。僕が閉じ込められたと思っていたこの温室は実は君自身の培養地だったわけだ。まったくくだらないことをする。それともまさか君は僕が為すであろう行為まで予測していたのか
— ✿すいすい✿ (@kujiranoutauuta) 2018年1月28日