おさなごころの君に、

茜色の狂気に、ものがたりを綴じて

君は植物学的に限りなく被子植物に近しい生物へと進化しはじめていた。

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〇四〇

言葉どおり君は植物人間になった。

かつて、全身を管に繋がれ、意志も意識もなければ、

限りなく生命という無垢の状態に近しい状態を

維持されていた検体とも異なる。

当時、脳死判定は他者にその者の臓器を提供し

命を賭するという、いまの僕らの社会では

到底考えられない人体療法も実践されていた。

君は植物学的に限りなく被子植物に近しい生物へと

進化しはじめていた。

 

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お題「もう一度見たいドラマ」

出会えば、愛を知ってしまうのかもしれない。

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