おさなごころの君に、

茜色の狂気に、ものがたりを綴じて

それは肉厚なベルベット様をしていて、鈍い光を内から放っていた。

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〇六五

それは肉厚なベルベット様をしていて、

鈍い光を内から放っていた。

わずかな光を吸収して反射しているのかともおもったが、

いまや互いに寄り添うよう腰をおろした僕らを中心に、

その花らしいものはつぼみをつけて咲き、

光を失ってゆくとともにしおれ、

淡水真珠のような不揃いの実をつけていく。

 

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文学フリマ東京】11月25日(日) @流通センター

  

お題「今日の花」

花ごよみ 365日: 季節を呼び込む身近な草花の生け方、愉しみ方

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