おさなごころの君に、

茜色の狂気に、ものがたりを綴じて

2018-01-16から1日間の記事一覧

僕にとっての宿り木

〇一六 僕にとっての宿り木ともいえる君の体質は極めて植物的で、 時間さえあれば足繁く学院の生物学教授のもとへと通っていた。 それは自身の特殊な体質を研究の一助として役立ててもらう ためだと公言していたが、 あらぬ噂で囃したて嘲笑する低俗な輩も少…