おさなごころの君に、

茜色の狂気に、ものがたりを綴じて

2018-01-26から1日間の記事一覧

君の匂いは地に落ちた花殻みたいにわずかも残っていなくって

〇二六 夜、僕はいつも通り自分のベッドにひとり横たわった。 こんなことをするのは、とてつもなく恥ずかしいばかりか、 もういっそ自分自身をひどく貶めてやりたい気持ちで 一杯になるのに、昨晩の君の残り香を僕は、 毛布に、シーツに、枕元に探さずにいら…