〇三六 「いったい誰の涙を舐めたのさ」 思い返せばあれが、僕らのいちばんの大喧嘩だった。 「ねえ、どうして苦いなんて知ってるんだよ。 僕は泣いている子の頬を伝うあれを愛しそうに 舌先ですくってあげている上級生を見たことがあるよ。 あれは全然苦く…
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