おさなごころの君に、

茜色の狂気に、ものがたりを綴じて

2018-10-04から1日間の記事一覧

君が僕を必要としてくれている、その優越感に安堵するのだ。

〇五七 つややかな黒い髪、それが無造作に流れる背中、 ときどきむせてびくつくのを、僕はどこかおそるおそる捕まえている。 君が僕を必要としてくれている、その優越感に安堵するのだ。 依存しているのは僕の方だ。 けれど、それを君に気づかれてはならない…