おさなごころの君に、

茜色の狂気に、ものがたりを綴じて

2018-11-15から1日間の記事一覧

まるで繭でもつくるように、君が僕らを苔生してゆく。

僕は自分のブランケットで君を包みこんでいた。 その内側、つながる手と手、芽生えたものは じょじょに群生となって、 這うように互いの素肌を覆っていく。 いつもなら外へ外へと向かっていく蔓性のそれとは違い、 まるで繭でもつくるように、君が僕らを苔生…