おさなごころの君に、

茜色の狂気に、ものがたりを綴じて

状態のいい結晶体

f:id:Sakananokimochi:20180104123817p:plain

 

〇〇三

「どこへ行く」

「夜露を集めてくる」

「まだ早いだろう、それに外はひどく寒いよ」

「だからいいんだよ、状態のいい結晶体を採取できる」

「戻れよ、僕が寒い」

言っても、君は聞かない。

もうすっかり身支度を整えて、タイを締めている。

手を伸ばし引きずり戻したくても、

素肌に冷気が刺さって敵わない。

「じゃあいってくる」

ひどいやつ……

 

【kindle ことことこっとん】

 

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ  

 

お題「初日の出」

鉱物のお菓子 琥珀糖と洋菓子と鉱物ドリンクのレシピ

鉱物のお菓子 琥珀糖と洋菓子と鉱物ドリンクのレシピ