他者に頼るしか栄養享受の術を持たない
〇一二
特筆すべきは、光合成などもってのほかの紫外線アレルギー。
加えて、他者に頼るしか栄養享受の術を持たないこの体質。
光合成ができない劣等種はマイノリティとして存在した。
ただし、食事や点滴で栄養素を直接摂取したり、
呼吸をコントロールすることで、
体内に栄養素を生成することが可能な者たちが主流だった。
今週のお題「体調管理」
ギムナジウムでは入寮試験があり各人前もっての自己申告が義務付けられてはいたが、診断結果から学院独自のアルゴリズムに基づきルームメイトが選定された。僕はいわゆる特別変異種の類でさらにはその性質上、君のような上位特異体質種の庇護がなければまともに日常生活も送れない劣等希少種であった。
— ✿すいすい✿ (@kujiranoutauuta) 2018年1月2日