吐息まじりの声は夜の底からとどくお別れ
〇二四
昨晩、君は僕のベッドで眠った。
僕は拗ねて明け方までライティングビューローの天板に突っ伏し、
いつも君が使っているひざ掛けを肩から被って、
そのうちに寝落ちていた。
冷え込みが最もひどくなる夜明け近く、
不意に君が起き出すのを感じて、
その気配に気が付いたことに気付かれないよう、
僕は寝息らしい寝息を立てているふりを続けた。
「莫迦」
吐息まじりの声は夜の底からとどくお別れのようにも聴こえて、
思わず僕はふるえた。
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昨晩、君は僕のベッドで眠った。
— ✿すいすい✿ (@kujiranoutauuta) 2018年1月18日
僕は拗ねて明け方までその横へは行かなかった。机に突っ伏していつもは君がひざ掛け代わりにしているたたまれた大きな布を肩にかけいつのまにかうたた寝ていた。冷え込みが最もひどくなる夜明け近く眠っていた僕を君は背後から抱き、莫迦、と耳元で眠そうな声で言った