枯れ枝みたいに痩せっぽちの僕の身体
〇二五
目覚めると君はもういなかった。
明け方、君は僕の冷えた身体に触れて
「ほんと莫迦」あくび混じりになじった。
なされるがまま毛布へ導かれ、寝間着を脱がされる。
それから当然のように君自身も寝間着を脱ぎ捨て、
枯れ枝みたいに痩せっぽちの僕の身体に
無理やり体温を注ぎ込んできた。
僕はみるみる覚醒し俄かに君の行為に抗ったけれど、
依然その胸を押しやるだけの力はなく、
結局、君の体温に溺れて
意識が落ちてしまうまで、君は僕を離してくれなかった。
- 作者: シェル・シルヴァスタイン,Shel Silverstein,ほんだきんいちろう
- 出版社/メーカー: 篠崎書林
- 発売日: 1976/01/01
- メディア: 単行本
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目覚めると君はもういなかった。僕の冷えたからだをほんと莫迦とあくび混じりにつぶやき自分の寝間着を脱いだ。それから僕の寝間着も当然のようにさらりと脱がせて両腕に抱いた。君の体温が直に流れ込んできて僕はみるみるうちに覚醒し君のその行為に抗うため君の胸を押しやるが君は離してくれなかった
— ✿すいすい✿ (@kujiranoutauuta) 2018年1月18日