おさなごころの君に、

茜色の狂気に、ものがたりを綴じて

舎監もまた知っていたはずなのに

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〇二七

君の不在について、

寮の舎監は事務的にファイルされた書類をめくり

「帰省とあるね」やはり事務的に答えると、

それ以上は何も教えてくれなかった。

舎監もまた、知っていたはずなのに。

この僕の身体が光合成はおろか、

生命を維持するため必要不可欠となる

エネルギーの生成が「食べる」ことや「点滴」といった

直接注入方法でも不可能な、

出来損ないの超劣等希少種であったことを。

 

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お題「これって私だけ?」

でっかい園芸店へ行くと、本屋以上に出られなくなります。

何周もします。何周しても飽きません。

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