おさなごころの君に、

茜色の狂気に、ものがたりを綴じて

出来損ないの手間ばかりかかる役立たず

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〇〇八

君がね僕を愛してくれるその理由が知りたいんだ。

だって君は一人で生きていけた。

選択肢はいくらでもあった。

それなのに、どうして僕みたいな劣等種を選んだ。

出来損ないの手間ばかりかかる役立たず。

そういう性癖か、それならそれでもいい。

でもさ、僕でなけりゃならない必然性なんてほんとうに

あったのか。君さえいなけりゃ僕は……

 

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お題「帰省」

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