おさなごころの君に、

茜色の狂気を ものがたりに綴じて

やさしい嘘だよ

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〇一三

ギムナジウムで出会い、六年間の寮生活を、

僕は君に依存して過ごした。

生きた、と言いきるべきなのかもしれない。

君には選択という拒否権が与えられていたけれど、

それは社会的体裁に過ぎなかった。

僕らの社会は劣等希少種に寛容だった。

「やさしい嘘だよ」

体温を分け与えるとき、君は必ず僕の背に腕をまわした。

 

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