僕にとっての宿り木
〇一六
僕にとっての宿り木ともいえる君の体質は極めて植物的で、
時間さえあれば足繁く学院の生物学教授のもとへと通っていた。
それは自身の特殊な体質を研究の一助として役立ててもらう
ためだと公言していたが、
あらぬ噂で囃したて嘲笑する低俗な輩も少なからずいた。
あれは奴のような庇護者を抱えて、つね欲求不満なのだよ云々。
思えば僕も、奴らと変わらぬ愚昧な色眼鏡で君を見ていた。
今週のお題「体調管理」
宿り木ともいえる君の体質は極めて植物的で学院では生物教授のもとへ足繁く通っていた。それは自身の体質を研究の一助とし役立ててもらう為だと公言していたがあらぬ噂で囃し立てる低俗な輩もいた。あれは僕のような庇護者を抱えてつね欲求不満なのだ云々。思えば僕もそんな奴らと似て非なる愚昧だった
— ✿すいすい✿ (@kujiranoutauuta) 2018年1月6日