舎監もまた知っていたはずなのに
〇二七
君の不在について、
寮の舎監は事務的にファイルされた書類をめくり
「帰省とあるね」やはり事務的に答えると、
それ以上は何も教えてくれなかった。
舎監もまた、知っていたはずなのに。
この僕の身体が光合成はおろか、
生命を維持するため必要不可欠となる
エネルギーの生成が「食べる」ことや「点滴」といった
直接注入方法でも不可能な、
出来損ないの超劣等希少種であったことを。
でっかい園芸店へ行くと、本屋以上に出られなくなります。
何周もします。何周しても飽きません。
きっと僕は君が勝手に決めてしまった帰省という意味のない嘘のが口実を必死にこらえていた。君は僕に言ったのに。お前を離したくないそばにおいてもう本当にこの身体なじゃいられなくしてやりたい。君とあの生物学教授は僕の知らないところで勝手に僕が身ひとつで生きる術を研究しそれを僕に試していた
— ✿すいすい✿ (@kujiranoutauuta) 2018年1月18日